# 概要
# 用語
# 実務例
Noition AI
A.5.10 情報の取り扱い
- 概要(この条項で決めること)
本条項は、業務の過程で扱う情報を 「何を」「どう守り」「どこまで使ってよいか」 を定めます。典型的には次を含みます。
秘密保持:相手方・自社の秘密情報を漏らさない/目的外利用しない
個人情報保護:個人データの取得・利用・保管・廃棄のルール(法令・社内規程準拠)
安全管理:アクセス制御、持ち出し制限、暗号化、ログ、委託先管理など
事故対応:漏えい・紛失・不正アクセス時の報告、調査、再発防止
返却・消去:契約終了時にデータを返す/消す(バックアップ含む扱いを明確化)
- 用語説明(よく出る定義)
実務で混同しやすいので、定義を押さえると読みやすくなります。
情報:文書・データ・口頭・画像・ソースコード等、媒体を問わず業務で扱う一切の情報。
秘密情報(Confidential Information):公知でない情報のうち、契約で秘密として扱うと定めたもの。
例外として「既に公知」「受領前から保有」「第三者から適法入手」「独自開発」などが除外されることが多い。
個人情報/個人データ:個人を識別できる情報(氏名、メール、社員番号等)や、それに紐づく履歴等。
業務上知り得た情報:秘密指定がなくても、業務上入手した非公開情報(運用上は秘密情報同等に扱う設計が多い)。
目的外利用:契約で定めた目的(例:受託業務の遂行)以外に使うこと(学習データ化、営業転用、別案件流用等)。
第三者提供/再委託:外部のクラウド、協力会社、フリーランス等にデータを渡す/処理させること。許諾・契約・管理義務が問題になりやすい。
安全管理措置:組織的・人的・物理的・技術的な対策(権限、教育、端末管理、暗号化等)。
- 実務例(現場での運用イメージ)
例1:受託開発で顧客データを扱う
顧客の本番データは原則 持ち出し禁止、開発はマスキング済みデータで実施
アクセス権は 最小権限(必要メンバーのみ、期限付き付与)
調査で一時的に本番データを見る場合は 申請・承認・ログ保存
作業完了後、抽出ファイルは 所定期限で削除(共有ドライブのゴミ箱・ローカルにも注意)
例2:クラウド(SaaS)に情報を置く
Google Drive / Slack / Notion 等に置く場合、保存先の範囲(社内のみ/外部共有禁止)を明確化
外部共有リンクは原則禁止、やむを得ない場合は 有効期限・閲覧者限定
退職者・異動者の権限棚卸しを定期的に実施
例3:生成AI・外部ツールに貼り付ける
顧客の秘密情報や個人情報を、外部AIに そのまま入力しない(入力が学習・保存され得るため)
どうしても必要なら、(1)匿名化/要約、(2)利用規約・設定で学習オフ、(3)顧客許諾、のように条件を揃える
「ソースコード」「設計書」「障害ログ」は秘密情報扱いになりやすいので特に慎重
例4:インシデント(誤送信・漏えい疑い)が起きた
発覚したら 即時報告(誰に/何分以内)
影響範囲の特定(何が、いつ、どこへ、何件、暗号化有無)
再発防止(権限設計、二重確認、DLP、教育)
※契約条項では「速やかに通知」「協力義務」「費用負担」などがセットで規定されがちです。
以上
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